MEMS技術で作製したフレキシブル流路型アスコルビン酸燃料電池の試作と評価

摘要

近年、バイオセンサー、人工臓器など人体着装式あるいは埋め込み式の多様な電子機器の登場が期待されている。これらの次世代電子機器の駆動源となる電源部分はユビキタスに対応する必要があり、利便性の高い安全な小型電源の開発は急務となっている。Fujiwaraらは、ビタミンCとして馴染み深いアスコルビン酸を燃料とすることでアノードの触媒が不要な燃料電池を報告した。本研究では、熱ナノインプリント技術によるポリイミドの高段差微細加工技術を活用するとともに、小型化、大量生産するためMEMS微細加工技術を採用し、応用する事で柔軟なPI基盤上にアスコルビン酸溶液を循環させるマイクロ流路を備えたアスコルビン酸燃料電池を作製、評価したので報告する。