近赤外分光法による脳機能計測の外乱補正手段の確立に向けた多チャネル信号処理方法の検討

摘要

本研究の目的は、多種の信号の検出に向けてデジタル符号化技術を用いた多重信号の分離方法を検討し、これを提案する外乱補正手段に適用することで、脳機能計測の精度向上を目指すことである。デジタル符号で照射光を変調し、デジタル信号処理方法により多重信号の分離することで、アナログ回路での処理に比べて回路やシステムの規模の増大を抑えられることから、補正手段を備えた小規模なシステムが実現できると期待できる。本発表では近赤外分光法による計測原理と提案する外乱の補正方法について述べる。次に多チャネル信号の分離に関して符号化技術と補正手法に特化した信号処理方法を提案する。さらに、計算機シミュレーション実験による信号処理手法の検証結果を報告する。