(334-36)反跳粒子検出法を用いた全固体リチウムイオン二次電池内のリチウム移動その場測定

摘要

リチウムイオン(Li+)伝導体である固体電解質(LATP；Li1.4Al0.4Ge0.7Ti0.9P3O12)を用いた、軽量化と安全性を目指した全固体Li+イオン二次電池の開発が進められている。正および負極間のLi+イオンの移動速度、正および負の両極、固体電解質内の過渡的なLi+イオン捕捉濃度は、二次電池の開発において極めて重要なデータとなる。本研究では、パルスレーザー堆積(PLD)法により、LATP を固体電解質(負極を含む)、LiCoO2 薄膜を正極、金(Au)およびプラチナ(Pt)を電極とした全固体Li+イオン二次電池(Au/LiCoO2/LATP/Pt)試料を作製し、反跳粒子検出(ERD)法を用いて、電圧を印加しながら正および負極側のLi 濃度をその場で測定して、充電時におけるLi+イオン移動について調べた。