(P31-P0235)bcc/B2 二相合金Fe-20Ni-20Al の高温クリープ強度

摘要

現在，地球温暖化防止のためのCO2 排出量抑制の要求から，火力発電プラントにおける蒸気条件はますます高温高圧化が進hでいる．700°C級の超々臨界圧においては，600°C級で使われるボイラ配管用材料であるFe 基フェライト系·オーステナイト系耐熱材料は高温状況下ではクリープ強度不足となる．そのため， Ni 基超合金の使用を前提とした開発が現在進められているが，より安価なボイラ配管用材料の開発が望まれている．その一つの可能性としてNi 基超合金と同様に安定な金属間化合物によって強化されたフェライト系合金がある．本研究ではbcc 母相中にB2 金属間化合物が整合析出したFe-20Ni-20Al 二相合金多結晶材の圧縮試験と圧縮クリープ試験を行い，本合金の高温クリープ強度を明らかにすることを目的とする．