(401-365)1073 K におけるFe-20Cr-35Ni-2.5Nb-1.0Ti (at.) 鋼の水蒸気酸化挙動

摘要

近年，火力発電の高効率化を達成するために，種々の新規耐熱金属材料の開発が進められている．Gao ら[1]は析出強化型新規オーステナイト系耐熱鋼としてFe-20Cr-35Ni-2.5Nb (at.%)鋼を提案している．この鋼は800°Cにおいて高いクリープ破断強度と良好な耐水蒸気酸化特性を有する．現在，更なるクリープ破断強度の向上を実現するために，本鋼へのTi の添加が検討されている．本研究では，Ti を添加したFe-20Cr-35Ni-2.5Nb (at.%)鋼の水蒸気酸化実験を行い，酸化皮膜の形成に及ぼすTi 添加の影響を明らかにすることを目的とする．