(278-0056)Nd-Fe-B 熱間加工磁石における組織不均質化メカニズムの解明と均質化手法の研究

摘要

電動車両の駆動モータには一般的にネオジム焼結磁石が使われており,その耐熱性向上を目的に重希土類元素が添加されている.我々は耐熱性ポテンシャルの高い熱間加工ネオジム磁石の適用およびモータ設計の改良により駆動モータの重希土類フリー化に成功した[1].一方で,駆動モータへの性能要求は年々厳しくなっており,駆動モータ用磁石は重希土類フリーを保ったまま高性能化することが求められている.しかしながら、現在の熱間加工磁石には粉末界面に不均質な領域が存在し,磁気特性向上の妨げになっていると考えられている[2].本研究では熱間加工磁石の高特性化を目的として,熱間加工磁石の粗大結晶粒抑制手法を構築するため,粗大化メカニズムを調査した.