( S9.18-S0225) フェーズフィールド法とCALPHAD データベースの連携性の評価

摘要

SIP-MI(Materials Integration)においてPhase-field 法はミクロ組織計算ソルバとして採用されている。採用理由の１つはPhase-field 法がCALPHAD（CALculation of PHAse Diagram）法が蓄積してきた自由エネルギーデータベースの直接利用が可能であり、MI システムのデータベース統合プラットフォームたる趣旨と適合するためである。CALPHAD 法では含有相の自由エネルギーを用い平衡計算－自由エネルギー最小化条件を求めること－により状態図を作成する。このCALPHAD データベースの平衡計算は最適化問題の数値的求解の困難によりThermo-Calc 等の専用ソフトウェアが開発されている。合金のPhase-field 法でも界面領域で局所平衡計算が必要となり、CALPHAD 練成により最適化問題に直面する。本研究では現在提案されているPhase-field 法とCALPHAD 連携手法についてSIP-MIソルバに組み込むという視点から実用性の比較検討を行った。