( S2.13-S0164) NiCu(111)の触媒特性に関する電子論的研究

摘要

現在、金属触媒として、Pd、Pt、Ru などの貴金属が多く用いられている。しかし貴金属は埋蔵量が少なく高価という問題点があり、代替触媒の開発が望まれている[1]。代価触媒の開発法には、金属の合金化があげられる。金属は合金化することで電子構造が劇的に変化し新たな物理的·化学的性質を発現する。この電子構造の変化は触媒活性にも大きな影響を及ぼすものと期待される。本研究では NiCu 合金が Pd の代替材として利用される可能性を検討するために、Pd と NiCu の (111) 面にメタノール水蒸気改質に関わる原子や分子を吸着させた時の吸着エネルギーの違いを第一原理電子構造計算により調べる。