( S1.18-S0109) 固相Fe/液相Al 反応界面におけるFe2Al5 の形成挙動

摘要

溶融Zn めっきは自動車用鋼板の代表的表面処理方法だが、近年Zn 鉱山資源の枯渇が叫ばれ、代替プロセスとして溶融Al めっきが注目されている。過去の研究では、700°Cの固相Fe/液相Al 反応界面では、Fe-Al 二元系状態図[1]上の平衡相として現れる4 相(α’、ζ、η、θ)の内、η 相とθ 相のみしか形成されず[2]、主要相として現れる脆性なη 相が舌状組織で急成長する[3]ため、鋼板プレス加工時に剥離や割れの原因となる。η 相の形成挙動は、組織学的及び結晶学的な観点での研究は行われてきたが[4]未だに解明されておらず、特に組成に着目した報告は殆どない。以上より本研究では、固相Fe/液相Al 二元系拡散対におけるη 相組織の組成プロファイルを中心に調査を行った。