(P98-P0156)窒素添加した変態誘起塑性鋼における母相組織と磁気特性

摘要

自動車の車体軽量化と衝突安全性向上を目的として、近年、高加工性と高強度をもつハイテン材の一種である変態誘起塑性（TRIP）鋼の開発が進められている。衝撃特性や疲労特性は残留オーステナイト特性や組織形態に強く依存するため、自動車用部材へ適用するためには、微細組織の定量評価を通した品質評価法の確立が不可欠である。本研究では、磁気的非破壊評価法への適用可能性を探るため、オーステンパ処理及び窒素添加量を系統的に変化させ母相組織を制御したTRIP 鋼について、母相組織、機械特性、磁気ヒステリシス特性の相関を調べたので報告する。