(488-0260)双晶変形に起因するAE信号解析による焼鈍Mg圧延材の変形異方性評価

摘要

Mg合金の引張試験においてアコースティックエミッション(AE)信号を計測、解析することにより、Mg合金におけるAE信号の挙動や、すべりによる信号と双晶による信号が異なる周波数及び波形状を持つことを我々は明らかにしてきた(1)。これまでの研究では、様々な条件で焼鈍を行ったMg合金圧延板材において、圧延方向に対して様々な方向の試験片について引張試験を行い、AE信号及びEBSDによる結晶方位の解析を行うことで、双晶変形やすべり変形に異方性があることを示した。本研究においては、複数の焼鈍条件下のAZ31Mg合金圧延板材を用意し、圧延方向に対して様々な方向の試験片について引張試験を行い、発生するAEを解析する。その際、双晶由来である高周波、突発型のAEのみを取り出して解析を行い、Mg合金の変形機構と双晶変形の関係について考察を行う。