生体機構に学ぶ運動制御協同研究委員会の活動を振り返って

摘要

電気学会産業応用部門産業計測制御技術委員会では，2011年3月に「生体機構に学ぶ運動制御協同研究委員会」を新たに設置した。本協同研究委員会では，生体の筋骨格構造の効果と意義についてモーションコントロールの視点から議論することで生物固有の高度な制御特性の一端を解明し，生体筋骨格の概念を導入した新しい生体機構制御の理論体系を紹介しながら討議を深め，モーションコントロール技術の発展に貢献することを目的とした。2013年2月末を以って本委員会を解散することを受け，本シンポジウム「生体の筋骨格に学ぶモーションコントロール」では二年間の研究調査内容を総括する。本稿では，本協同研究委員会の設立までの経緯，活動状況，および今後の展望について述べる。