各種観測手法による雷パラメータとその工学的適用－スマートコミュニティにおける雷対策はいかにあるべきか

摘要

CIGREでは1980年までに工学的に重要な雷パラメータのとりまとめが行われ、その後制定された雷防護の国際規格などに大きな影響を及ぼしたと考えられる。30年近くを経た2008年より、米国フロリダ大のV. A. Rakovを主査としたWG C4.407が、工学的雷パラメータのアップデート作業を進め、ほぼ報告書原稿が完成した段階にある。筆者はこのWGのメンバーとして作業にかかわったので、このシンポジウムの最初の話題として、従来の数値と異なってくる雷パラメータについて紹介したい。