福島県浜通りの正断層の地震の短周期レベルと距離減衰?地盤増幅特性

摘要

4 月11 日のMJ7.0 の正断層の地震の短周期レベルは、 地殻内地震に対する壇?他1)の式に基づく短周期レベルと 同レベルであったが、最大加速度や最大速度が既往の距 離減衰式より大きい原因について検討した。その結果、 主に以下の2 つの原因が抽出された。 ① 少なくとも震源距離60km 以下の領域における伝播経 路のQ 値が、東日本の地殻内地震から推定されている 平均的なQ 値の倍程度大きく、減衰しにくいこと。 ② 断層最短距離200km 以下の観測点では、平均的に地盤 増幅率が大きい観測点が多いこと。 謝辞：本研究は(独)原子力安全基盤機構の委託業務「平成22～23 年 度 強震動予測における震源断層モデルの特性化手法の高度化」の 成果の一部である。