都心衰退型駅前商店街の集客機能改善に向けた研究: 大田区多摩川商店街における検討

摘要

今日、駅前商業施設の活性化の観点でいわゆるシャッ ター街商店街が問題となっているー方、東京都内で利便 性も高いエリアに存在しながら、衰退傾向にあり、集客 カの低下している商業施設もみられる。本研究では高級 住宅地である田園調布に隣接する多摩川駅にある多摩川 商店街について、集客機能の改善および地域活性化にむ けた方向性について検討することを目的とする。本商店 街は東横線,目黒線多摩川駅にあり田園調布駅に隣接し、 周辺域は高級住宅地として名高い。本商店街は昭和60年 代までは多摩川園などの遊園地が駅向側にあることなど により、ー定の賑わいをもった。しかし遊園地の撤退、 駅周辺の改編にともない、道路両側に展開していた商店 街の片側の撤去、隣接する高架による分断など複数のマ イナス要因から集客機能が衰退傾向にある。こうした原 因の分析と、集客機能改善が本研究の狙いである。