メッシュデータに対する高品質細分割曲面の制御メッシュ(第8報)

摘要

近年，先に実物モデルを作成し，それを3 次元スキャナで点群データ化し，3 次元CAD モデルを作成するリバースエンジニアリングが盛hに行われている．しかし，そのように得られた点群データは点数が膨大であるため，各種応用が困難である．したがって，データ形状を損なうことなく，データを簡略化し，入力された点群データを精度良く近似する曲面を生成する細分割曲面フィッティングの研究がされている，我々は境界を考慮しつつ高速かつ高精度な曲面フィッティング手法について研究してきている．前報においては，初期制御メッシュに対して位相変更することにより，細分割曲面フィッティングの品質を管理する手法の検討を行った．本研究では，最小稜線長の代わりに最小垂線長を用いて不良頂点の判定を行う．不良頂点とはその1 近傍メッシュの歪み具合が大きいためにフィッティング品質が低下する頂点を意味する．形状変化の度合いの大きい特徴点周りでは不良頂点の影響が大きく，特徴点でない頂点周りでは影響が少ない．ゆえに，ガウス曲率を用いて特徴点を抽出してその頂点に対して不良頂点判定を行う手法の検討を行った．