火山噴気温度計測用ライダーの測定誤差低減法の検討

摘要

我々は、火口近傍からの噴気温度の遠隔計測を目的とし、受信部に小型のカリウム原子吸収フィルタを、光源に持ち運び可能な波長ロックCW高出力半導体レーザを用い、持ち運び可能で屋外での発電機を用いた運用が可能な高スペクトル分解能ライダーを開発した。このライダーシステムによる気温測定誤差は、5分間の計測で100m 手前から測定した場合100°Cの時±3°C、600°Cの時±8°Cと見積もられている。今回は、この可搬型ライダーによる気温測定誤差の低減を目的とし、受信部に使用している原子吸収フィルタの一部をファラデー原子フィルタに置き換える事により、ポータブル気温計測ライダーの誤差低減の可能性について検討した。