日本語フォントに対する感性の数値化によるフォント選択支援ツール

摘要

ポスターなどの印刷物やウェブページの作成においてフォントの選択は重要である．なぜなら適切なフォント選択はデザインをより美しくし，また情報をより効果的に伝達することができるからだ．そのため，プロのデザイナはフォントの成り立ちを学ぶほどである．しかし，これほどフォント選択が重要であるにもかかわらず，フォントを選ぶためのインタフェースは長年変更されておらず，Fig．1 のようにフォント名がアルファベット順に並べられた長いリストである．このような既存のインタフェースでは，あまりにも選択肢が多いため目当てのフォントを探し出すことが困難である．またプレビューも小さいためフォントのイメージが湧きづらく，ユーザの多くはデフォルトのフォントや有名なフォントを使用している．このようにユーザが思い通りにフォント選択をすることできない要因を次のようにまとめた．