HTS-SQUIDのラット心磁図への適用と逆問題解析を用いた高血圧性左心室肥大の検出

摘要

我々は小動物の心磁図計測に適したHTS-SQUID生体磁気計測システムを開発した［1］。そしてラットの胸部周辺16点の心磁図（MCG）計測を行い、MCGの変化と心疾患との関連性を明らかにするための検討を行っている。本研究では、まず高血圧性の左心室肥大を引き起こすモデルラットを作製し、MCGを継時的に計測した。そしてその計測結果から心筋興奮波面を求め（電流ダイポール推定）、病態の進行との関係性を評価したので報告する。