ドライブレコーダによる交通流データ取得システムの開発

摘要

近年，自動車保有台数と物流の増加に伴い，道路交通需要は年々増加してきており，それによる交通渋滞と大気汚染をはじめとする交通問題が深刻化してきている．交通渋滞は，信号や踏切による停車と減速，交通事故や工事による交通容量の減少などによって引き起こされる．さらに上り坂やサグ，トンネルの入り口付近で原則の連鎖による自然渋滞も道路渋滞の要因になる．これらの問題を解決するためのシステムを導入するにはシミュレーションによる十分な事前検証が必要である．そのためには交通流の振る舞いをより正確に捉えてその特性を詳細に把握する必要があるが現在人力で行われている交通量調査では，十分な分析と特性の把握ができない．