セミソリッドスラリーを用いたAZ31Bマグネシウム合金パイプ作製法の開発

摘要

マグネシウム合金は低密度ゆえに比強度が高いため、負荷の大きすぎない可搬性を要求される構造材に対して有用である。また軽量なマグネシウム合金パイプは一般に素材のビレットを熱間押出することによって製造しているが、熱間割れや酸化により歩留まりが低下し管材は高価である。そこで工程の短縮およびかつ加工性に優れるマグネシウム合金のパイプ素材を作製することを目的として傾斜冷却板で作製したセミソリッドスラリーを使用して、パイプ状鋳塊を鋳造する方法を試行した。