ソフトロボティクスの黎明期と現状: 流行は創るもの、追うものはむなしい

摘要

最近欧米からソフトロボティクスが盛hになりつつあり、高度な学術誌でもまるで新しい研究かのような記事が掲載されている。しかし大半の研究は20年以上前に日本で開発され、英文論文にもなっている。欧米のトップ研究者間でも、ロボティクスに疎い科学者と若手研究者の不勉強が原因だと批判されている。実は1960年台のロボティクスの先駆的研究に関しても、日本の先行研究が軽hじられたが状況は酷似している。ロボットがソフトかハードかよりも、「原理レベルで新しい」ことがイノベーションであることを忘れてはならない。本講演ではソフトロボティクス分野の黎明期の研究と現状、未来への挑戦課題について述べる。