ICT技術を活用したレスキューベストの開発－第４報：プロトタイプ2号機の開発について

摘要

平成14年度から平成18年度に実施された文部科学省の大都市大震災軽減化特別プロジェクトにおいて，多くのレスキューロボットの研究開発（以下，レスキューロボットを含め高度な消防関係資機材を「高度な資機材」という）が行われた．しかしながら，それらを操作する消防隊員等は，現場ではグローブの装着義務があり，細かな操作盤を操作することが困難であることを数多くの消防関係機関との実証実験（図1：研究開発した高度な資機材の想定訓練）で経験してきた．また，その実証実験では，消防隊員を支援する作業支援者が間近で高度な資機材を操縦したが，実際の災害現場には二次災害の危険性が高く，そのような技術支援者が災害現場で操縦等の技術支援をすることは現実的でないと考えている．