東日本大地震におけるプラントオペレーションに関するアンケート調査（中間報告）

摘要

化学工学会SIS部会プラントオペレーション分科会は、阪神大震災のときにも、アンケート調査を行った（当時は、プラントオペレーション工学特別研究会）。阪神大震災のときには、地震計連動による自動停止システムの普及を提唱した。阪神大震災以降に、どのような地震対策がとられ、どのように有効に働いたか、あるいは、不十分であったか。東日本大震災では、従来にない大きな津波被害が発生した。津波対策はどのように検討されているか福島原発事故では、制御棒での反応停止には成功したものの、その後の冷却の持続ができず、大事故が発生した。化学プラントでも、安定確保のための二次処理が存在するはず。また、原発事故では、計装の情報が得られず、炉心溶融を把握できなかった。また、電力喪失で弁の開放等の操作にも困難が発生した。計装に発生したトラブルとその対策についても調査した。