インテリジェントカーシートのためのMEMSセンサシステムの力学的構造解析

摘要

近年進む自動車の自動運転化等に際して、てhかhの発作などの事態に対処するために、着座者の体勢を検知することが必要だと考えられる。これを実現するため、シート内に超小型MEMSセンサシステムを取り付け、体勢をひずみゲージの圧力センサで把握するという方法がある。しかし、シートのスポンジによって圧力が吸収されてしまい、MEMSセンサが機能するだけの十分な圧力を確保できない。弾性体内部の圧力センサに圧力を集中させる構造は研究されてきた[1]。しかし、スポンジのような超弾性発泡材での研究は見られない。そこでスポンジ内でセンサに圧力を集中させる構造を開発し、センサを機能させることを目指す。本研究では、その構造をシミュレーションするために、スポンジの非線形な力学的特性を調査し、シミュレーションで再現することを目指す。