方向符号照合を用いた農作業機のための実時間速度計測センサ

摘要

盛業における薬剤散布作業では，高齢化や作業者の不足，さらに2006年に導入されたポジティブリスト制度などの要因から，作業負担が増大している．特にポジティブリスト制度では．残留農薬の種類や迫が細かく制限されるため，従来にも増して注意深い散布作業が要請されている．農薬散布の均一性を向上させるには，農作業車の速度（移動量）を高い精度で計測し，それに対応した散布量の制御を行うことが必要である．現在おもに利用されている車速計測手法は，車輪の回転数から速度を算出する方法である．この方法では開場での比較的大きなスリップ率や積載物の重量によるタイヤ径の変化が問題となり精度を上げることが国難である．また一GPS，ドップラー速度センサ等の利用も考えられるが，コスト，低速城での摘度などの点で課堰がある．