レーザによるステンレス鋼溶接部の評価方法の開発（第3報）－溶接構造物の評価に関する検討

摘要

レーザ溶接は他熱源に比べ入熱量が小さいという特徴があり，特に半貫通重ね溶接では材料裏面で熱影響を抑えられ優れた外観となる．第2 報では，より低入熱で熱変形を小さくできるパルス照射半貫通重ね溶接継手の静的強度および疲労強度について報告した．本報では，パルス照射半貫通重ね溶接を構造物に適用した場合を想定して試験体を作製し，曲げ試験により機械的特性を調査し，従来法との差について評価を行った結果を報告する．