バイオメディカルフォトニックLSIによる培養神経細胞のオンチップ電位感受性色素イメージング

摘要

これまで我々は、脳内に低侵襲で埋植可能な微小イメージングデバイスであるBiomedical photonic LSI （BpLSI）の開発を行ってきている。BpLSIデバイスは、フレキシブル基板上に0.35μm，2-poly，4-metal標準CMOS （complementary meral-oxide semiconductor）プロセスを用いて作製した1.0mm×3.5mmの小型チップを搭載し、LEDベアチップとカラーフィルタレジスト薄膜を装着したphotodiodearray（120×268pixel）により蛍光イメージングを行うことができる。そこで本研究では、平面型金属電極を用いた測定システムより、高密度で広範囲、かつ長期間測定することが可能な小型測定装置の開発を目標として、BpLSIデバイスを使用して電位感受性色素イメージングを行うことを可能とするイメージングシステムを構築し、実際にデバイス上にon-chipで培養した神経細胞の電位状態を可視化することを試みた。