環境負荷低減に対する触媒の寄与～三井化学の歩み～

摘要

ポリエチレン（PE）、ポリプロピレン（PP）に代表されるポリオレフインは、軽量、焼却時に有毒ガスを発生しない、リサイクル性に優れるなどクリーンな環境調和材料である。統計によれば、2008年の全世界でのプラスチック生産量は、2，5億tにおよびその内、ポリオレフインは約45％を占めるまでに成長した。この間、触媒性能が飛躍的に向上しプロセスおよびプロダクトイノベーションをもたらした。そして、それらは省エネ·省資源や廃棄物低減に大きく寄与してきた。近年では、ブタル酸エステル類を含まない環境に配慮した触媒の開発が要望されセいる。