ニューラルネットワークを用いた離散値入力予測制御器の設計－出力フィードバック系への適用

摘要

スイッチング制御は、スイッチや低分解能なアクチュエータで実現可能な制御手法として、電力変換や化学プラントをはじめ様々な分野で応用されている(電力変換の分野ではトランジスタやサイリスタのON/OFFが、化学プラントではバルブの開閉などがそれぞれスイッチに相当する)。これらの制御対象は、入力を離散値に制限した動的システムとしてモデル化される。このような制御対象に対する制御器を設計する問題は、観測出力と離散値入力の間の写像、言い換えると離散値入力を切り替える条件(切替面)、を構築する問題に帰着される。