超ハイテン重ね隅肉アーク溶接継手の疲労強度に及ぼす継手形状·溶接金属硬さの影響--（第1報）実験的検討

摘要

自動車の軽量化の観点から，足回り部品への超ハイテン適用による薄肉化のニーズが高まってぉり，そのためにはアーク溶接部の疲労強度の確保が必要となる?薄鋼板の重ね隅肉溶接継手の疲労強度を向上させる手法としては，ピード形状の平滑化,溶接金属硬さの増加などが有効との報告があるが，超ハイテンのアーク溶接継手を対象とした報告例は少ない。そこで本研究では，980MPa級超ハイテンのアーク溶接におけるシールドガス組成および溶接ワイヤを変化させた継手の疲労強度を評価することで，疲労特性に及ぼす溶接止端部形状および溶接金属硬さの寄与度を明確化することを目的とした。