亜鉛めっき鋼と6061アルミニウム合金の摩擦撹拝点接合継手における破壊挙動に及ぼす界面微細構造の影響

摘要

燃費向上に寄与する自動車車体の軽量化には、従来使用されてきた鋼にアルミニウム合金などの材料を組み合わせるマルチマテリアル化が効果的であるとされている。この実現のためには良好な異種材料接合の達成が不可欠であり、有望視されている接合方法の一つに摩擦撹拝点接合（FSSW）がある。これまでFSSW継手強度への影響因子は種々挙げられているが、引張せh断や十字引張といった負荷形態の違いによって、それら因子の影響の仕方が異なる可能性がある。したがって、信頼性の高い継手を得るには各負荷形態に対する強度支配因子の明確化が必要となる。本研究では亜鉛めっき鋼とアルミニウム合金の継手をFSSWによって作製し、界面構造の観察を通して引張せh断および十字引張負荷を受ける継手の破壊挙動に及ぼす微細構造の影響を調べた。