1100アルミニウムとSS400の摩擦攪拌接合材の接合界面における金属間化合物形成機構

摘要

摩擦攪拌接合（FSW）では，摩擦による発熱と材料の塑性流動という特異な環境下においてIMCが形成していると考えられる．前報より，一般構造用圧延鋼板（SS400）と純アルミニウムのFSW中における金属間化合物（IMC）の成長機構を調査した結果，拡散律速であることが示唆された．拡散接合や圧延接合といった固相接合のIMC形成に関する研究報告は多いが，FSWのIMCに関する研究は限られている．そこで本研究では，拡散接合等の固相接合法とは異なったIMC形成挙動を示す可能性も考慮し，これまでの研究結果を比較検討することでIMC形成機構およびその影響因子を調査した．