架橋型酸化グラフェン積層膜および酸化グラフェン/ニオブ酸化物ナノシート複合積層膜の作製とナノろ過性能の比較検討

摘要

二次元ナノシートを多層に積み重ねることで形成する積層膜は、簡易な手法により薄膜形成が可能であり、高い透水性やナノシート積層空間で形成される二次元ナノチャネルを利用した高選択性が期待できる。本研究グループでは、ニオブ酸化物ナノシートを利用して、水中で高い構造安定性と優れた分離性能を有するナノシート積層膜（NbO膜）を開発している1）。本研究では、架橋剤としてトリエタノールアミン（TEOA）を利用し、架橋型酸化グラフェン（GO）積層膜やNbO／GO複合膜を作製し、膜性能の比較や複合化がおよぼす膜性能への影響について検討した。