Mg二次電池正薇材料Mg_2Mo_(3-x)M_xO_8（M＝Nb，Ti）の正極特性と炭素複合化による検討及び結晶·電子·局所構造解析

摘要

現在、Liイオン電池は携帯用電子機器やノートパソコンなどに広く使用されている。近年では電 気自動車や蓄電池、スマートグリッドなどの普及に向け、大規模なエネルギー貯蔵が可能である二 次電池が求められている。しかし、Liイオン電池の多用は、その高価、限られた天然資源、エネル ギー密度、および安全性などの課題から困難である。そこで、次世代二次電池の候補としてMg二 次電池は高い体積エネルギー密度をもつため次世代二次電池の候補として期待されている。Mg金 属は高い体積容量（3833mAh/cm~3）を有し、Li金属（2050mA/cm~3）以上の体積容量である。1）さらに、 Mgは地殻中に豊富に存和クラーク数8）し、Liに比べ安価で空気中に曝露しても発火しにくいと いう特徴がある。1）またデンドライト成長せず、短絡を防げることから比較的安全であり、負極に Mg金属を用いて高い電位が期待できる。2）