電気化学の革新の時　電気化学熱力学の五つの弊害と，金属学が説く新説電気化学理論

摘要

電気化学熱力学1）は、①反応の時系列を無視する。②反応熱を無視する0③金属学を無視する0④還元析出については論ずることはできない0⑤めっき膜の構造や金属溶解後の形態は分からない。これらのことから、電気化学熱力学では純金属の宣盤直並の電極電位が計算できても、種々の電気化学現象を説明する計算式を構築することは永遠に不可能であろう0そhな式ができることを待っていては、電気化学技術はいつまでも試行錯誤（ロウテクノロジー）を強いられ、いわば末端技術であり続けるであろう。そういった意味で、電気化学熱力学は存在そのものが電気化学技術の発展を阻害し、むしろ有害であったとまで私は言う2）。