次世代電池シリーズ（5）金属空気電池の新展開--Li 空気電池やAl 空気電池、Mg 空気電池を中心に新たな展開が始まっており、二次電池としての実用化時期も早まる

摘要

金属空気電池はリチウム（Li）やアルミニウム（Al）、マグネシウム（Mg）、亜鉛（Zn）、鉄（Fe）、その他の金属を活物質（電気化学的活性種）として使う負極と、外部の空気中の酸素を取り込hで活物質として利用する正極（空気極）を組み合わせたもので、一次電池と二次電池がある。どちらも大きな電池容量を実現できるのが特長で、最も理論容量が大きいリチウム空気二次電池は「究極の蓄電池」とも言われている。そのため、まず亜鉛空気一次電池が本格的に商用化されて大きな実績を上げてきたが、近年はマグネシウム空気一次電池も実用化されて注目を集めた。しかし、金属空気二次電池は難しい課題が多くて技術的なハードルが高く、次世代型電池の中でも実用化時期が先になるとみなされてきた。