多価アルコール含有硫酸電解液を用いたアル　ミニウムのアノード酸化

摘要

アノード酸化ポーラスアルミナの自己規則化条件の拡大や皮膜硬さ，耐食性など諸特性の向上を目的として，アルコールを添加した酸性電解液中でのアルミニウム（Al）のアノード酸　化について多くの研究が行われている1，2）。著者らは，エタノールを添加した硫酸電解液を用いて，アルミナ皮膜の生成効率に及ぼすエタノール添加量の影響を検討してきた3）。本研究では沸点や粘度等の物性が異なる種々の多価アルコールに着目し，アノード酸化皮膜の生成効率や皮膜構造に対するアルコールの添加効果を系統的に明らかにすることを目的とした。