ポリスチレン@金コアシェルナノ粒子アレイの作製と近赤外応答局在表面プラズモンヤンサーの開発

摘要

生体分子や劇薬ターゲット分子などを非破壊、簡便かつ高感度にセンシングが可能であることから、貴金属ナノ構造体が示す局在型表面プラズモン共鳴現象(LSPR)を用いたセンシングが注目されている。LSPRセンサーをバイオ·医療分野へ応用する場合に、生体内での高い透過性を示す近赤外領域（800nm－1200nm）にプラズモン共鳴周波数を有するナノ構造体を設計し、センサー部として用いることが効果的である。我々の研究室では、液相中の自己組織化プロセスと大気圧プラズマプロセスを融合させることにより、構造パラメータが精密に制御された自己組織化コアシェルナノ構造体の作製とセンサー応用について検討をおこなってきた。本発表では、コアに誘電体であるポリスチレン、シェルに金を有するPS＠Auコアシェル型ナノ粒子アレイの作製とその局在表面プラズモン共鳴特性について実験的·理論的検討をおこなった。さらに、LSPRセンサーとしての性能評価についてもあわせて報告する。