DLCコーテッドゴムの表面形態による摩擦·摩耗の低減

摘要

油空圧機器業界では，多くの摺動機器や流量制御機器の駆動部にゴム製シール材が使用されており，求められる環境に応じj　適切なゴム製部品が採用されている．このゴムは摩擦が大きいため，潤滑手札グリース等を用いて摺動摩擦の低減を図ってきた．近年，省資源。省エネルギー化の観点から，ゴム表面にDLC（Diamond－like carbon）をコーティングし，低摩擦化や長寿命化を図りたいとの要望がある．本研究では，ゴム基材の違いによるDLCコーティングの形態と鋼球間の摩擦係数の測定および摩擦前後のコーテッドゴムと鋼球の表面観察。分析を行って，ゴム基材が摩擦特性におよぼす影響を調べた。