(480-0209)金属ガラス薄膜を用いた試作BPM の表面および断面構造観察

摘要

金属ガラスは、その稠密無秩序原子配列と加熱に伴う過冷却液体状態での粘性流動によりナノインプリント材料として好適である。我々は、次世代磁気記録方式として期待されるビットパターンドメディア（BPM）への金属ガラスの適用を検討している。これまでに創製されたBPM 試作品の磁気ドットは垂直磁気異方性を示し、磁場を印加する事によって垂直磁化が反転する事を確認した。当然ながら、表面ナノ構造および断面ナノ構造はBPM 性能に大きく影響すると考えられるが、観察試料調整の困難さからいまだその詳細が明らかとなっていない。本報では、インプリントされた金属ガラス薄膜を用いて構築したBPM試作品の表面および断面ナノ構造を明らかにするとともに、BPMとしての成立性を検討することを目的とした。