二軸押出機自己清掃型SMAPスクリュの特性（第一報）

摘要

二軸自己清掃型スクリュ押出機はプラスチック産業に貢献し、近年も「次世代押出機」が開発され発展し続けている。しかしスクリュエレメントは大きな欠点を有するもののErdmengerが発明した形状から全く進歩していない。筆者は古くに自己清掃型条件を維持しながら可塑化·溶融機能と分散機能を高めたスクリュエレメント；SMAPスクリュを発明し、最近実験によりその基本特性を把握した。今回、ErdmengerスクリュとSMAPスクリュについて、スクリュ軸方向の樹脂温度と圧力分布及び付与比エネルギー並びに押出物のカラー分散度などの特性を比較した。その結果SMAP スクリュが革新的な性能を有することが実証された。これを用いれば、例えばニーディングディスク無しでも高性能品質が得られ、装置のダウンサイジングになり経済効果も大きい。これらにつき報告する。