新しく開発されたき裂状欠陥評価方法（供用適性評価規格）

摘要

化学工業，石油産業や都市ガスなどの一般産業用圧力容器，配管，貯槽に対しては，設計時に欠陥がないことが前提となって強度設計がなされている。しかし，製造時の欠陥や供用期間中に種々の要因によって生じる欠陥が供用期間中の検査で検出される場合が多く，その評価がきわめて重要となっているため，日本高圧力技術協会では圧力機器のき裂状欠陥評価方法HPIS Z 101を2001年に制定し，2008年にその改訂版HPIS Z 101-1を刊行した。この第1段階評価では評価不要欠陥寸法に基づく簡易的な評価となっており，評価不要欠陥寸法を超えるような欠陥に対しては補修や取替えなどの対応が必要とされている。