固定砥粒加工工具による梨地面創成法の開発（アクティブフィードバックによる速度制御系の適用）

摘要

金属製品やプラスチック等の表面処理において無光沢のmatな表面仕上げが広く用いられている．このような表面を梨地面と呼び，梨地面に仕上げる加工法を梨地加工と呼hでいる．梨地面は製品の仕上げ面として，見た目の品位の向上，すべり防止，光の乱反射防止，塗装やコーティングの密着性の向上など様々な役割を持つ．このような梨地面を得る方法としては，ショットブラスト法や液体ホーニング法による機械的方法，エッチング処理や放電加工·レーザー加工のアブレーション処理による化学的方法の2つが存在する．しかしこれらの方法では，付帯設備の規模が大きくなることと，基本的に加工を施す面とそうでない面との選択が不可であり，工作物に対してマスキング等の前処理工程が必要となる．