A2024/A6061異材FSW継手の疲労特性評価

摘要

アルミニウム合金は軽量かつ強度が高いことから，輸送機器をはじめ多くの機械構造物に使用されている．しかし，アルミニウム合金は，表面の酸化皮膜が高融点であり，素材が変形しやすいことから，難溶接材料として知られている．近年，アルミニウムの接合法として摩擦撹拌接合(Friction Stir Welding，FSW）が注目されるようになり，従来の溶接法と比べて強度低下が小さく，容易に異材の接合も可能となりつつある．FSW継手を機械構造物に適用するにあたり，疲労特性の把握が必要である．現在，2000系と6000系アルミニウム合金の組合せで航空機，自動車等への適用が試みられているが，疲労特性調査結果は多くない．そこで本研究では，A2024 とA6061を用いて異材FSW継手材を作製し，疲労特性の評価を行った．