マイクロ波プラズマ法を用いたバイオマス資源の転換反応－元素組成変化に着目した反応性の検討－

摘要

マイクロ波プラズマ法を石炭の分解反応に適用すると，H2，COを主成分とする気体状生成物が高選択率（約90%）で得られる．また，原料炭のO/C比が高いほど石炭転化率が大きく，H／C比が高いほど水素収率が大きい傾向が見られる．そこでH/C，O/Cがともに高いバイオマス資坂をマイクロ波プラズマ法で処理すれば，石炭に比べ高収率でH2，COとして回収できることが期待される．そこで本研究では，バイオマス資源としてセルロース，アラスカ産檜おが屑を原料とし，原料の組成比と生成物分布の相関についての検討を行った．