非晶質シリカーアルミナによるn-ドデカンの接触分解に及ぼすゲル調製条件、オレフィン添加およびメチルナフタレン添加の影響

摘要

近年、付加価値の高い白油に対する需要が高まっており、重質油の接触分解技術の向上、特に触媒の活性と選択性の向上が重要な課題となっている。本研究では、新規に調製したシリカーアルミナをマトリックスとして用い、ゼオライトおよびアルミナゾルとともに混合触媒を調製し、接触分解反応を評価した。まず、Al前駆体の影響、調製時のpHの影響を検討した。次に用いる原料としてn-ドデカンのほかに、50wt％の1－ドデセンを含むn－ドデカン溶液、5wt％の1-メチルナフタレン（MN）を加えたn-ドデカン溶液を用いて活性および選択性を評価した。