8－10族遷移金属触媒上でのメタノール水蒸気改質における酸素添加効果

摘要

メタノール水蒸気改質（CH30H＋H20→3H2十CO2）は、燃料電池への水素供給手法として検討されている。これまで我々は、この反応に対する8－10族遷移金属触媒の特性評価を行い、Pd/ZnOおよびPt/ZnO触媒を高温で還元することにより調製したPd-Zn，Pt－Zn合金触媒が、特異的に高い選択性を示すことを見出してきた。本研究では、このPd－Zn，Pt－Zn合金触媒上で酸素を共存させて反応を行うと、水素の生成が著しく増加することを見出したので、その結果について報告する。