マイクロ波プラズマ法によるプラスチックの分解－ポリエチレンからモノマー回収－

摘要

マイクロ波プラズマ法を用い，ヘリウム供給下，照射出力300Wの条件下で10分間照射を行いポリエチレンの分解を行うと，ポリエチレンめ転化率（XPE）は84．5wt%に達し，モノマーであるエチレンは48．3wt％の収率で得られる．ポリエチレンのH／C比は2であることから量論的にはエチレンとして100wt％回収が可能であるが，実験的には水素およびアセチレンなどの炭化水素が生成する．そこで本稿では，分解後の残渣の元素比の変化に着目し，プラズマガス種の違いがポリエチレンの分解過程さらには生成物炭化水素の脱水素に及ばす影響につい検討を行った．