(B1-20_TAKEUCHI_Kazuho)超音波溶着接合の溶着条件がc-FRTPIの接合特性に及ぼす影響

摘要

近年，成形技術の高度化によって比強度，比剛性の高い連続繊維強化熱可塑性樹脂複合材料（c－FRTP）の様々な分野への利用が期待される．熱可塑性樹脂複合材料（FRTP）は，熱を加えて母材樹脂を軟化，溶融させる事により二次加工が可能である．部材同士の溶着接合はこのFRTPの特長を生かした接合方法であり，その中の一つである超音波溶着は，超音波振動を用いて材料を振動させ，熱を発生させることで材料の温度を急速に上げて溶融させ，部材同士を溶着させる技術である．超音波溶着の利点としては，加工時間が短く，他材料を必要としないため，低コストである等が挙げられる．今後，自動車部品等にFRTPを適用する際に，FRTP同士もしくは他の部材との接合技術が求められるため，超音波溶着による接合技術の確立が必要不可欠であると考える．